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金魚の芸術

2005.07.30 Sat
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深堀隆介、肩書は金魚絵師だが、絵画だけではない。作品のモチーフが金魚ということだ。とくにアクリルをつかった作品は金魚の生命感が動的に表現されて、目をはなしているスキに金魚が動いているのではないかと見まがうほどの出来である。金魚という生ける絶対の美を前にして遜色はないといっていいだろう。かといって、美しさだけを表現しているわけではない。生きている金魚のなかに存在する“死んで腐りかけた金魚”は、作品の生命感をさらに強めている。金魚を飼ったことがあるひとには必ず目にする光景を作品にしてしまっている。アクリルを使ったせいか(?)作品の大きさは、小さいものが多いのだが、それが“日常にある金魚の美”のスケールとぴったりと合っていた。しかし今後、大きな作品も誕生するのではないだろうかと、期待もふくらむ。この暑さのせいか、この個展は灼熱の都内に小さな涼を与えていた。


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