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開かれた美術館

2005.09.30 Fri
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丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館( MIMOCA )も芸術家と建築家(谷口吉生)の共同作業によってうまれたものだ。正面のメガホンのようなゲート・プラザがそれを物語っていて、“芸術家の自由”と“建築家の懐の深さ”を大いに感じる。そしてこの空間は市民に対して開かれた空間となっているため休みの日となれば、パフォーマンスを興じるひとびとで賑わっていることだろう。そんなことを考えていると、この建物(ゲート・プラザ)が古代ローマの神殿やフォルムのようにも見えてくるわけです。これらは直島の地中美術館と大きく違うところで、地中美術館の場合、皇帝のヴィッラといったところだろう。MIMOCA 自体はアート作品ではなく、あくまで空間として作品を包みこみ、それでいて開かれている。駅前の立地も含め、ひとに近い美術館といえる。
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空間のヒエラルキーが明快で展示室を垂直方向に重ねつつも立体的にひとびとを回遊させることに成功している。それは展示室間のつなぎに作品へのアプローチを感じる役目にもなっている。そして常設の猪熊弦一郎作品に加え、ここでも「谷口吉生のミュージアム展」を見ることができたのである。つまり、讃岐の地で展示されている模型や写真の“二つの現物”を間近で体験することが可能なのである。

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