Throbbing Gristle_10
2006.08.31 Thu
薬師寺の双塔が唐の新様式(新構法)が直に伝わったその時代の最新の様式であるならば、法隆寺五重塔は百済を経由した分薬師寺よりも前の建築技術で建造されていると推理されている。その違いは一目瞭然であった。このふたつの塔の違いを目の前で実感したくてしょうがなかったのだ。軽やかな薬師寺西塔にくらべて法隆寺五重塔の各重は重々しい、千三百年の星霜によって屋根の勾配はきつくまるで山高帽子のようだ。「飛鳥乙女の高島田」とはうまいこと言ったものである。